Q. 入社に至るまでの経緯を教えてください。
私はこれまでに、何度も転職をしてきました。転職がしたかったというよりも、常に自分の市場価値を知っておくために、転職サポートサービスに登録していて、自分を本当に必要としてくれる場所で働きたかったからです。肩書だけで誰の役にも立てない人にはならないでおこうと決めています。オンラインゲームやオンラインコミュニティ、アバター、メタバース、薬局などの業界を渡り歩き、システム開発だけではなく、マーケティングや広告など、様々な業務を経験。システム開発に関わる知識やスキルは、担当する業務の中で必要になる場面に何度も遭遇し、独学で身につけていきました。WizWeに入社したのは、「Smart Habit」の開発はもちろん、社内業務のシステム化を進めるための人材が不足しており、自分の経験を活かすことで、WizWeの役に立てると感じたからです。そして、入社を決めた理由はもうひとつあります。それは、新しい市場を開拓するチャレンジ性と、収益を重視する現実性のバランスの良さです。どんどん新しいことに挑戦したい社長の森谷さんに対して、他の役員の方々が慎重に判断し、時には反対意見を言っていて、森谷さんも話を聞く。そういう経営陣の連携の良さに惹かれました。
Q. 「開発」という仕事の魅力は何ですか?
開発は、ものづくりです。その役目は、できなかったことをできるようにすること。手作業ではできないくらいの膨大な業務も、システムをつくることで簡単にできるようになる。その面白さは、自分のつくりたいものがつくれるところだと思います。もちろん課題を解決するためにシステムを構築するので、その点はクリアするのが大前提。しかし、一見同じことができるシステムでも、つくる人の個性が出ます。とにかく処理スピードにこだわる人、あとから機能を追加しやすくする人、コードがキレイな人などがいるのは面白いです。また、勉強をすればするほど、スキルアップができる仕事でもあります。逆に言えば、勉強をしないと、そこで止まってしまうのも事実です。たとえば、提供しているサービスが重くなってしまったときに、自分が持っている知識では対処できなかったとしても、「技術的に限界です」とは言いたくない。お客様に迷惑がかかってしまうのが、私は我慢ならないのです。開発というのは、出したものが答え。求められたことができるのかできないか、100か0かなんです。だから私は、絶対に実現できる方法があると信じて、専門書を読み漁り、とことんまで追求していきたいと思っています。
Q. やりがいを感じるのはいつですか?
WizWeでは、学習プログラムごとに、担当する習慣化サポーターが受講者様の学習をフォローをしていますが、その際に学習の進捗状況を確認したり、レポートを作成したりするために大量のデータを扱っています。学習プログラムは複数あり、そこから手動で一つひとつ必要なデータを毎日取得して、加工して、再度データとして整理するとなると、相当な時間がかかります。しかし、数十時間かかる作業でもシステムで自動化することで、作業時間を0にできる。そうやって習慣化サポーターの負担を減らせることにはやりがいを感じます。さらに言えば、ひとつの作業に10分かかっていたとして、案件数や日数と考えると、月間で何十万円のコストが削減可能なのです。そういう風に、自分の仕事の価値を経営的な視点からも捉えています。
Q. どういう人と一緒に働きたいですか?
「もっと成長したい」と常に思っている人ですね。何かひとつでも突き詰めた経験のある人は、開発職に向いていると思います。ピアノでも、マラソンでも、ガーデンニングでも、何でもいいので根を詰められる人は、気になることがあると「もうちょっと」と言って、その先を見ようとするからです。あとは、要件定義からきちんと自分でできる人。企画者が別にいて、要件定義されたものをただつくるだけだと、絶対にいいものはできません。何が必要かを自分の頭で考えていないからです。自分で考えると、うまくいかないところが出てきて、もう1回やり直して、ということを繰り返す。そうすることで初めて成長することができると、私は思っています。
Q. 今後のどんなことに取り組んでいきますか?
「Smart Habit」をもっと進化させることです。システムの完成度としては、まだまだだと感じています。たとえば、語学研修のプログラムだと、研修修了後にお客様にレポートをお渡ししていますが、いつでもWebで簡単に見られるようにすれば、お客様に喜んでもらえると思うんです。私自身の様々な業務経験を活かし、開発職目線だけでなく、お客様の立場だったら実装してほしいと思う機能を考えて、どんどん使いやすいものにしていきたい。そうすると、お客様から新たな要望をいただけて、さらに良いサービスにできますし、もしかしたら新サービスに派生する可能性だってあります。また、習慣化サポーターが見る管理画面の改善なども進めていきたいです。そうすることで、受講者様との情報共有がよりスムーズになって、受講者様にもっと寄り添うことができる。私は、AIを含めて、現時点で世の中にある技術レベルでは、まだまだ人間の力のほうが上だと思っていて、あくまで人間の力が主軸。しかし、システムをつくることで、お客様も受講者様も習慣化サポーターも余計な手間が省けて、今よりもっと満足度の高いサービスにすることはできる。それをするのが、テクノロジーだと考えています。
プロフィール
岩井賢二 取締役 CTO
東洋大学卒業後、ネイバージャパン部長、NHN Japan株式会社マネジャーを経て、株式会社スマイルラボにて事業部長に就任。スクウェア・エニックスとの海外合弁会社にて事業戦略を立案および実行。ニフティ社とソーシャルゲーム事業における協業をマネジメントし、株式会社フリービットEPARKヘルスケア(現 株式会社くすりの窓口)にて開発部 部長に就任。AIを用いた在庫管理予測演算モデルを構築し、グロースに従事。2021年WizWeへ参画。