Q. WizWeに入社する前は何をしていましたか?
以前は、学習塾に7年ほど勤めていました。子どもと接することが好きで、教育に興味があったので、塾講師の道へ進み、そこから教室長、エリアマネジャー、本部勤務を経験しました。紙とペンで直接教えられる生徒の数は、年間で100~200人。もっと多くの子どもに教えたいと思っても、教育業界はなかなか古い体質が残っていて、新しい効率的な学習を採り入れるのが難しいところもありました。しかし、次第に「それが本当に子どもたちのためになっているか」という疑問を持つようになりました。また、その学習塾を運営していた会社の社長は、私自身が中学生のころに出会った恩師で、教育に興味を持つきっかけとなった人なのですが、ずっとその人に付いて行くだけでいいのだろうかと考えるようになったのです。カリスマ性があって、とても尊敬できるが故に、その人の考えに染まって、自分がなくなっているかもしれない。きちんと自分の進む道を決めて、自分の力でどこまでできるか試してみようと思って、転職を決意。ちょうどそのときスクール運営の経験者を募集していたWizWeに入社しました。
Q. 現在の仕事内容について教えてください。
様々なサブスクリプション型のサービスに対して、習慣化プラットフォーム「Smart Habit」のサポートをつけることで、チャーンレートを改善し、Life Time Value(LTV)を最大化する、というのが仕事です。サブスクリプション型のサービスは、比較的安価なものが多く、始めやすい一方で、ユーザーが離脱しやすいのも事実。離脱の原因がわかっていない事業者様、わかっている事業者様、原因はわかっているけれどもリソースの問題で対策ができない事業者様と、それぞれの状況は様々ですが、その原因をしっかりと言語化して、「Smart Habit」を活用した適切な解決策をご提案しています。これからますますフロー型ではなく、ストック型のビジネスが増えていくと考えられるので、「Smart Habit」の価値は高まっていくと思います。ちなみに、法人語学事業に関しては「完走と成果」を目標にしていますが、LTV部では基本的に「継続」を目標にしています。たとえば、フィットネスのようなものは、体重が○kg減るというような成果を目標とされるユーザー様もいらっしゃいますが、健康維持に取り組み続けることから得られる安心感や、そういう生き方自体がサービスの本質でもあるので、サービスの内容に応じて、目指すべきゴールが違うことも念頭に入れておく必要があると考えています。
Q. あなたから見て、WizWeはどんな会社ですか?
フラットな会社だと思います。会議で意見が出たときにも、「誰が」言ったかではなく、「何を」言ったか、あくまで意見の内容で判断されます。役職や社歴は関係ありません。人事評価でも同じです。私は現在LTV事業部 事業企画室室長をしていて、人事評価をする側でもあり、される側でもあります。定量評価と定性評価の両方がありますが、そこに感情が入ることはありません。だから、評価に対する納得感がありますし、取り組んだ分だけきちんと報われると思います。また、スタートアップなので、まだまだ人手が足りないことが多いのですが、積極的に手を挙げれば、任せてもらえます。これも人間的に好きだとか嫌いだとか、そういったものがなく、常にフラットに見ているからだと思います。あとは、大事にしているものを持っている人が多い会社です。お子さんとの時間や自分の趣味、語学学習など、それぞれが人生で大事にしているものがあって、それと仕事を両立しようとしている。だから、充実感を持って働いているという印象を受けることが多いです。
Q. 現在の個人的な目標を教えてください。
今は事業企画室室長として、アウトプットを求められるポジションなので、とにかく自分を磨くことに時間を使いたいです。本を読んだり、セミナーに参加したり、知識や立ち振る舞いを身につけ、もっと社会人としてスキルアップをする必要があると感じています。自分が成長していないと、部下が付いてきてくれないと思うので、事業部の中で一番勉強し、自分の意思決定に自信が持てるようになるのが目標です。
Q. 今後の「Smart Habit」の展望を教えてください。
外の人から見たときに「なぜかわからないけどSmart Habitがあると継続利用される」と言われるような、カスタマーサクセスでNo.1のサービスにしたいです。実は「なぜかわからない」というのも大事で、私たちはあくまで事業者様の下支えであり、黒衣でありたいのです。だから、WizWeの名前が有名になる必要もありません。様々なサービスの下支えとなって、とにかく多くの人に使っていただきたい。そして、100億人に達成感を味わってもらいたい。誰かを排除して、自分のパイを大きくするのではなく、安価で提供して、あらゆるものと共存していくというビジネスモデルに、私自身が強く共感していて、そこにやりがいを感じています。事業者様、ユーザー様だけでなく、それを支える社内の習慣化サポーターもお客様だと私は思っていて、そのエコシステム自体が世の中に受け入れられるようになってほしいです。100億人の達成感の先にあるのは、自分に自信を持ち、幸せを感じながら生きる人が創造する明るい社会だと信じています。
プロフィール
岩月一砂
中央大学卒業後、金融機関勤務を経て、神奈川県の学習塾へ入社。 教室長、エリアマネジャー、本部教務企画職を務め、約1万名の在籍生徒の教務責任を経験。2019年にWizWe入社。事業推進、スクール部門立ち上げを経て、現在はLTV事業部として事業者様のLTVに貢献する「Smart Habit LTV」部門のカスタマーサクセスを担当。